43.9×32.9mmの40MP CCD(7320×5484 / 6µm)センサーを採用した、IQシリーズ初代モデルです。
前身は完成度の高さに定評のあったP40+。それをタッチパネルやUSBテザーが可能になるPシリーズにアップデートしたものです。
35mm判(36×24mm)と比べてセンサー面積は約1.7倍のアスペクト4:3の中判比率。
16bitの階調性能を活かし、ハイライトの粘りとトーンのつながりなど質感を優先した画作りがしやすく、プロダクト/ポートレート/建築/静物まで幅広く対応するプロ機です。
大きな特徴が Sensor+(ピクセルビニング)モード。
センサー側の読み出し方式を切り替えることで、解像度を約1/4(10MP相当)に落とす代わりに、実用ISOレンジを拡張します。
通常(40MP):ISO 50/100/200/400/800
Sensor+(10MP):ISO 200/400/800/1600/3200
といった具合に感度設定が変化します。
暗所でのシャッター速度確保だけでなく、ファイルが軽くなることでテザー転送やストレージ管理の見通しが立てやすい点が現場メリットです。
実際の使用感としては、通常撮影はISO50〜400中心で組み立て、感度を上げる必要がある場合はSensor+の使用がおすすめです。
最大露光時間が1分という仕様上の制約がありますので、
長秒露光用途(数分以上の露光を常用する撮影)にはご注意ください。
操作性は、背面は3.2型・約115万画素のマルチタッチ対応。ズーム最大400%までの確認や、Pシリーズ以前より“背面で完結”しやすい設計です。
また、ライブビューによるピント合わせが可能なため、テクニカルカメラ使用時のピント確認も可能です。
テザー接続はUSB 3.0/FireWire 800に対応。ただし、PCからの給電はFireWire側が安定しやすい傾向です。
※Phase One公式でもFireWire側の給電設定項目が案内されています(PC/ハブ側の電源出力に依存)。
メディアはCFカードとなります。
相性問題を避けるため、動作確認済みカードの情報を確認のうえ選定いただくことで安定した運用につながります。
■ 商品の状態
撮影回数:17,642回
注意事項:メモリスロットカバー欠品/底面に擦り傷あり
メモリスロットカバー欠品については、パーマセルテープ等で開口部を塞いで運用すれば実用上は使用可能です。
なお、カバーの取り付けはメーカーで対応できますが、部品代として約95,000円がかかります(工賃別途)。その分を加味した価格設定としています(※金額は2025年10月情報)。撮影に支障はありません。
■ 付属品
・本体
・カバープレート
・hahnelチャージャー
・バッテリー×1

